グラフから見る高気密・高断熱住宅の効果

グラフから見る高気密・高断熱住宅の効果
Photo by Isaac Smith / Unsplash

去年に一軒家に引っ越しました! 🎉

良い感じの工務店を (妻が) 見つけて、高気密・高断熱な住宅を建てていただきました。

引っ越してからしばらく経ったので、実際に高気密・高断熱の効果ってどんなもんなのか、確認してみます。

体感

体感としては、以前に比べ非常に快適に感じます。

以前は特に冬は朝起きると窓が結露でずぶ濡れになっていましたし、私がアイアンベッドの上に敷いている木のすのこはすぐにカビが生えてしまっていました (なので朝起きたら布団乾燥機を布団とすのこの間に差し込んで乾燥させていた)。

※なお妻と子のすのこは乾燥機もかけていないのに一切カビず。うおォン 俺はまるで人間スチーム式加湿器だ。

引っ越してからは不気味なほどに結露がありませんし、部屋の温湿度が一定な気がしており、快適に感じます。人間スチーム式加湿器によるカビも生えなくなりました。

が、結露やカビはともかく、体感は住宅への思い入れ込みなんじゃないの?という気もするので実際の数値を見ていきます。

以前の住まいとの温湿度の比較

以下のように、書斎と寝室の温湿度を SwitchBot の温湿度計を使って Mackerel に記録しています。

Mackerel に部屋の温湿度を記録する
Amazon プライムデーだぜ!ということで SwitchBot の温湿度計を買いました。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07L4QNZVF とりあえず仕事部屋に置いているのですが、いい感じです。寝室用にも欲しい。買い足そうかな…。 ただ置くだけでも温湿度が見れて便利なのですが、スマートホーム的な観点でメトリクスをとっていきたい。一年を通した記録を見ることで除湿・加湿器を買う際のスペックの参考にもなりそうですし、体調との関連性とかも見れたら面白そう。特に妻は頭痛持ちなので何か法則とか見出せたら役立ちそう (おそらく気圧が主な影響ぽいですが)。…

これを前の年の同じ時期の記録と比較すれば、いい感じに比較ができそうな気がするのでやってみましょう。

Mackerel には式を書いてグラフをカスタマイズする神機能があります。

式で使える関数の一つに timeShift 関数があり、これを使うと指定した期間ずらしたメトリックを取得できます。

timeShift(metrics, duration)        指定した期間分時刻をずらしたメトリックを返します        timeShift(service(Blog, foo.bar), 1d)

また、group 関数を使うことで複数のメトリックを一つのグラフにまとめられます。

group(metrics, metrics, ...)        引数のメトリック列を1つにまとめます        group(service(Blog, foo.bar), service(Blog, foo.baz))

alias 関数を使い、メトリックにわかりやすい名前もつけられます。

alias(metrics, displayName)        メトリックの表示名をカスタマイズします        alias(service(Blog, foo.bar), 'Blog foo bar')

これらの関数を使い、一年前の温湿度と現在の温湿度を同じグラフに表示し、比較してみます。

式を作成していきます。以下は書斎の温湿度比較グラフを作っています。

group(
  alias(service(SmartHome, homeoffice.temphum.temperature), '温度'),
  alias(service(SmartHome, homeoffice.temphum.humidity), '湿度'),
  alias(timeShift(service(SmartHome, homeoffice.temphum.temperature), 1y), '温度 (一年前)'),
  alias(timeShift(service(SmartHome, homeoffice.temphum.humidity), 1y), '湿度 (一年前)')
)

するとこんな感じでグラフが取得できました。一年前のメトリックと重ね合わせて表示されており、わかりやすいですね。

同様に寝室の温湿度比較グラフも作ります。

こうして見ると、一年前 (に住んでいた住宅) と比較し明らかに温湿度の変化が少なくなっていることがわかります。

もちろん、その年や地域の気候差による部分もあるとは思いますが、そこまでかけ離れた気候差も無いと思いますので、住宅の性能によって一定の結果を得られていると考えても良いんじゃないかな〜と思います。

感想

体感だけでなく、数値として高気密・高断熱の効果を視覚的に確認でき、面白い結果になりました。

また、せっかくなのでこのグラフを埋め込みリンクとして公開し、Kibela の公開記事に埋め込み、工務店の方に共有しました。あまりこういったことをされる方はいないようで (まあそうですよね…自分もたまたまですし…) 思ったより喜んでいただけました。

こういったメトリックの収集やカスタマイズ、共有がさらっとできるのが Mackerel の良いところだな〜と思います。

Mackerel は業務だけでなく、プライベートな生活にも役立つということで、今後も思いつき次第色々試していく所存です。 😃